研究室紹介

応用化学・化学工学コース

増原 陽人 研究室

  • テーマ:合成・被覆技術を駆使したナノ結晶・薄膜作製を基盤として電子・光材料を実用化に近づける!!
  • キーワード:ナノ粒子,有機電子材料,結晶
  • 専門分野:ナノ結晶を実用デバイスへ

研究室URL

http://masuhara-lab.yz.yamagata-u.ac.jp/wp/

業績URL

http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/100000342_ja.html?k=増原+陽人

自己紹介

趣味

航空機・車・読書・草野球・スノーボード

研究概要

 ナノ粒子は、残念ながら人間の目では直接は見えませんが、様々な分野で活躍している材料です。プラスチックや樹脂の中には、フィラーと呼ばれるナノ・マイクロサイズの物質が導入されており、材料の強度や耐熱性等の向上や新機能の創出など重要な役割を担っています。

 増原研究室では、この重要なナノ材料を、無機・有機問わず駆使し、これまでに光学材料・電子材料といった社会で核となるナノ材料の創出に努めて参りました。 具体的には、キャパシタ電極(特に電極)・固体高分子型燃料電池(特に電解質膜)・有機薄膜太陽電池・調光ガラス材料などです。一見ナノ材料とは何も関係ないように思われるかも知れませんが、全てナノ粒子が基盤となってその性能を引き上げてくれています。

 有機ナノ結晶は、「再沈法(図1)」をベースとして作製しています。さらに、有機半導体ナノ結晶やナノ結晶と金属・ポリマーから構成されるハイブリッドナノ材料作製法の開発を行い、これらナノ材料をデバイス応用可能とする研究を展開しています。

 具体的には、太陽電池(図2)、キャパシタ電極(図3)、燃料電池のイオン伝導膜(図4)等の開発を行っています。材料やデバイスに於いて、数多くの作製法がありますが、実用を考慮した場合、Simple is bestの信念の元、如何にsimpleな方法で高性能なデバイスを開発できるかに挑戦中です。本研究の元と成る再沈法は、ナノ結晶化対象化合物を良溶媒に溶解させた希薄溶液を激しく攪拌している貧溶媒中に注入し、最終的にナノ結晶を分散液として得る方法で、非常に簡便な手法であります。さらに、このような再沈法で作製したナノ結晶の薄膜化手法を独自に開発し、有機薄膜太陽電池等の素子材料とすることで、ナノ結晶がデバイスのブレークスルー材料であることを示したいと考えています。

 研究室の特徴の1つとして、共同研究が多いことが挙げられます。2018年現在、国内において、学内は勿論のこと北海道大、東北大、名古屋大、関西学院大や海外では、オーストリア、ベルギーの大学と共同研究を行っています。

 当研究室は、学科内で有機系に所属しておりますが、有機合成技術以外にも、物理化学・電気化学・無機化学など多くの知識を必要とします。是非様々な分野の知識を使って活躍したい人には研究室のメンバーになってもらえると嬉しく思います。

増原研究室 研究テーマ概要の一部

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